*PERCUSSIONS*

楽器について

音源の楽譜&奏法について   
コンガ クラベス カウベル アゴゴ マラカス ギロ シェイカー ボンゴ
ティンバレス スルドパンデイロ

*音源の楽譜&奏法について

パーカッションの楽譜の表記に関しては、これといった決まった形式が無いように
思うので、ドラムのド方式の比較的シンプルで、わかりやすい書き方にしてみました。


コンガ

コンガはいろいろな音色を使い分けますが、大きく分けると オープン系の音と
クローズ系の音に分かれます。 ヒール&トウはセットでリズムキープによく使われます。
<おもな奏法>
ヒール手の付け根で皮を押さえ込むように叩きます。楽譜ではHと表記します。
トウ指先で皮を押さえ込むように叩きます。楽譜ではTと表記します。
スラップアクセントをつけるときに指先を皮にすばやく、強くあてて高い音を
出します。楽譜ではSと表記します。
オープン指全体を皮を叩き、押さえ込まずにすぐ離します。
楽譜ではOと表記します。
モフ指先で皮の端を押さえ込むように叩きます。
楽譜ではMと表記します。
クローズ手のひら全体で皮を押さえ込むように叩きます。
楽譜ではCと表記します。
ベース手の付け根を皮の中心に強く当てて、すぐ離し低い音を出します。
楽譜ではBと表記します。


クラベス

クラベスはラテン音楽の要となる基本のリズム(クラーベ)を演奏する楽器です。
音源の譜面は最初の 3-2ソン・クラーベと呼ばれるものです。ひっくり返せば2-3と
呼ばれます。ルンバ・クラーベはアップテンポの曲でよく聞かれます。
これらの基本パターンにのっていろんなリズムが絡み合うところがラテン音楽の
醍醐味です。
奏法は2本のクラベスをぶつけて音を出すわけですが、いい音を出すには一方を
左手の指で音を響かせるように軽く持ち、もう一方で打ちます。
最近ラテン系のドラマーはクラーベのリズムをジャムブロック等で叩いたり、
フットペダルで足クラーベをしながら複雑なリズムをつくる人が多いです。


カウベル

カウベルはいろんなジャンルで使いやすい楽器です。
カウベルの開口部と上部を叩き分けてパターンを作ります。 左手の持ち方によって
音色が変化しますのでいろいろ試しましょう。
@は音源の譜面でモザンビーケと呼ばれるリズムで、2-3のパターンです。
Aはキューバ音楽でボンゴ奏者がよく使う3-2のパターンです。
BはAをひっくり返した2-3のパターンです。
黄色の音符の方が開口部で上の音符は上部です。上部の方は細くなっている方へ
向かうほど音は高くなります。いろんなパターンを作ってみましょう。 使い道が多いので、
ドラマーでBDにセットしている人が多いです。


アゴゴ

サンバでよく聞かれる楽器ですが、高低を叩き分けてパターンを作ります。
柄を握りこんでベルどうしをぶつける奏法もあります。このときは楽譜では×を使います。
いろんなパターンを作ってみましょう!


マラカス

ボレロでよく使われる楽器です。黄色の音符は右手で 黄緑色の音符は左手です。
奏法の基本は振るだけですが、音を切ることが難しいです。
振った後に柄を握りこむようにして音をはっきり出すのがポイントです。


ギロ

チャチャチャでよく使われる楽器です。上から下までを こすってだす長い音と
すばやくこするスタッカートの短い音との組み合わせで リズムパターンを作ります。
腕と手首をやわらかく使うとスムーズな動きになります。テヌートのついている音符は
回転させる感じでスティックを使うのがポイントです。はダウンストロークで、
はアップストロークです。アクセントを強調するとノリがでます。


シェーカー

基本的には前後に振って音を出す楽器です。アクセントのある音とない音を
組み合わせてパターンを作ります。音源のパターンはサンバ風です。
は前に、は後に振ります。アクセントの所は大きく振るのがポイントです。


ボンゴ

ボンゴは他のハンド・パーカッションと比べて小さめなので 指先で叩くことが多いです。
@は音源の楽譜で全てオープン・トーンです。
Aはマルティージョ と呼ばれるボンゴの基本リズム・パターンです。
<おもな奏法>
ヒール 手の親指の先から手首までで皮を押さえ込むように叩きます。
楽譜ではHと表記します。
トウ 指先で皮を押さえたり、打ちはなすように叩きます。
楽譜ではTと表記します。
スラップ アクセントをつけるときに指先を皮にすばやく、強くあてて高い音を
出します。楽譜ではSと表記します。
オープン指先で皮を叩き、押さえ込まずにすぐ離します。
楽譜ではOと表記します。
ミュート 左手がヒールの状態で右手の指で叩きます。
親指を置いている位置で音色が変化します。楽譜ではMと表記します。


ティンバレス

おもに細めのスティックを使って叩きますが、左手はスティックを使わずに 手で叩く奏法も
あります。指先で押さえ込む感じで短めの音を出したり、指先でリムの近くを響かすように
叩いたりします。
音源の楽譜の出だしは、イントロやつなぎ目などでよく使われるアバニコと呼ばれる
フィル・インです。5つ打ち、7つ打ち、9つ打ちなどあります。
リズムは2−3のマンボの感じです。大きいほうのマンボ・ベルを使います。
<おもな奏法>
オープン 太鼓の中央部を叩きます。押さえ込まずに叩きます。
モフ オープンとは逆で押さえ込む感じで叩いて短めの音をだします。
オープン・
リム・ショット
ヘッドとリムを同時に叩きます。スティックを浅くかけると高い音に
なります。
クローズド・
リムショット
ボサ・ノバなどで使うコツコツという音を出す打面に手を置いてリムを
打つ奏法。
パイラティンバレスのシェルの部分でリズムを刻む奏法。


スルド

右手はマレットを持ち、左手はコンガのヒールトウのように使いながら、 押さえるのと
離す奏法です。↓は押さえて↑は離す意味です。・は左手で押さえたまま右手で叩く
ミュートされた音で、○はオープンサウンドです。×は右手で叩くリムショットです。
<おもな奏法>
オープン 左手を使わず右手のマレットで太鼓を叩きます。
クローズ 左手でヘッドを押さえたまま右手のマレットで叩きます。
リム・ショット 右手のマレットの柄の部分でリムを叩きます。
ハンドオフ&オン 左手で押さえたり離したりして右手とのコンビネーションでリズムを
つくります。


パンデイロ

左手で楽器をしっかり支えて、右手を自由に使います。 また左手の親指や中指でヘッドを
おさえて音程を変える奏法もあります。 楽譜は私の考えた記譜法です。
ドラムの譜面のように低音、中音、高音になってます。 譜例は16ビートのリズムで、
ジングルがずっと16分音符で鳴り続く感じです。
<記号の説明>
Bt 右手の親指で端の方を叩いて低音をだします。
Bm 右手の中指で端の方を叩いて低音をだします。
P 右手の掌で端をたたいてジングルの高音をだします。
T 右手の指先で端を叩いてジングルの高音をだします。
S 右手全体で中央を叩いてアクセントの中音をだします。
t 右手の親指で中央を叩いて中音をだします。
m 右手の中指で中央を叩いて中音をだします。



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